参議院選終わる

予想通り,自民党が圧勝した。まあこれだけ小泉総理の人気が高いと,野党も打つ手はないだろう。

ところで今回,選挙速報を聞いていてちょっと気がついたことがある。民主党の当選者の中に,ちらほらと元官僚,しかも若手官僚と思わしき経歴の紹介があったことだ。一方で,自民党の候補は官僚出身者も相変わらずいたようだけれども,世襲,地域のボスなど従来型が多かったようだ。

これまで官僚出身の候補といえば,「与党でしか政策を実現できない」などと言って自民党から出馬する例がほとんどだった。自民党を万年与党と決めつけているあたり,この国の行政の硬直をよくあらわしていたと思う。このあたり,選挙結果が出そろった時点で東海3県選出各議員の政治的出馬動機や出自,各種法案への賛否の追跡をしてみたい。

離職者としては,雇用対策で何か追加政策がとられそうなので,その行方を中止している。

だがこれで,公職者の靖国神社への違憲参拝がまた一歩近づいてきたことになる。小泉氏にしても石原氏にしても,妙な方向に民衆を煽り立てるのがやたらうまくて辟易する。第二次大戦の前,日本人は声を上げるべき時に上げず,指導者をして国の進路を誤たせた。今次の動きにはどう反応するのだろう。

Quia non est nobis colluctatio adversus sanguinem et carnem sed adversus principatus, adversus potestates, adversus mundi rectores tenebrarum harum, adversus spiritalia nequitiae in caelestibus.