2012年を考える

昨日、参加している勉強会のテーマが2012年のマーケティングトレンド予想というものでした。メーカー出身、技術系の属性の私は、普段はこういう予測めいたことはやらないのですが、他のメンバーの発表を聞いているうちに面白そうなので自分もやってみようと、急遽つくってみることにしました。これから数年の変化という視点で考え、自分が何をしていくべきかを考えてみました。

世界政治・経済と日本政治・経済

見通し悪い世界

今年は米・中・露で国家リーダー達の選挙や世代交代があります。世界の方向性は、これらが終わってみないと見出しにくそうです。

 変わらない、変われない日本

団塊世代が年金受給年齢にまもなく達するため、このままでいくと日本の財政破綻までの猶予はあと数年といったことろですが、却ってそれが、まだ時間があるという捉え方にもつながってしまっていまい、改革を遅らせています。人口割合でも投票率でも影響力が大きい高齢者、既存利権団体、こうした特定受益集団への過剰な配慮を断ち切ることができるのか、政治家の見識が問われる場面です。欧州経済は不透明、米国経済は穏やかな回復を予想しますが、そうなると、円高傾向が続き、製造業の空洞化や中国頼みの世界経済という構造は続きそうです。モノづくり一辺倒ではなく、通商国家として生き残る道を探らざるを得ないでしょう。もちろんその場合、得意の産業分野・商品分野に集中するという戦略が効果的です。

SNSとスマホで変わる先進国社会

どこでもドアサービス

携帯電話の第4世代高速データ回線技術(いわゆる4G)を使ったデータ通信サービスが今年、順次サービスを開始します。SNS、スマートフォン、クラウドの組合せは、どこでもドアを実現しているようなもの。

新ムラ社会

ソーシャル・ネットワークが普及すると、経済発展によって地縁・血縁をもとにした人間関係がかなり希薄になっていた社会の人間関係が変わりそうです。興味・関心縁をもとにした濃い関係を取り戻し、ただ、来る者拒まず、去る者追わず、の離合集散が当たり前の関係ともなりそうです。

マスメディア・マス広告の影響力激減

情報爆発が起こる中、人びとは、接する情報の選別の手間を省くため、信頼できそうな情報ソースを頼るようになり、メールやウェブ検索の利用は相対的に少なくなり、FacebookやTwitterのようなSNS内の世界のサービスの利用に移行していくでしょう。

また、誰もが情報発信できる世界となり、「隠されているもので現れないものはない」という世界になりつつある今、各種の既存広告手段はますます反応率が悪くなりそうです。

有閑団塊世代の出現

10年くらい前から、団塊世代の退職で技術継承ができなくなるのではという心配がされていましたが、いよいよ彼らが年金受給年齢に到達します。日本政府の財政破綻懸念と表裏一体の問題ではありますが、年金と社会保障の一体改革をある程度進めることができれば、時間とお金に余裕がある元気老人が社会に大量出現し、若いころに実現出来なかった「遊び」を始める人も大いに出てくるのでは。

農林水産業の6次産業化

農林水産事業者が加工、流通、サービスをも取り込む6次産業化、2011年は政府の後押しも始まり、じわりと始動した年となりました。新しい取り組みは誰でも成功できるわけではなく、衛生事故や投資の失敗が懸念されますが、地域の特色を生かした商品、サービスが復活してきそうです。

地域政党ブーム

大阪都構想は前進するでしょうし、他の地域にも波及し、例えば中京都構想ももう少し具体的な構想が見えてくるようになりましょう。個人的には、その手段として減税だったりナショナリズムを使うという手法には大いに違和感を抱いておりますが。

もっともこの問題、公務員の削減も大事なテーマではありますが、公務員の流動化(身分保障を止め、途中採用、有期雇用を大いに取り入れる)が鍵ではないかと思っておりますが、その実現は難しいでしょうね。

魚野の動き

以上が、魚野が思う、ここ数年の社会の主要な変化予想です。ではこうした変化にどう対応するか。

希望を語る

希望を語りあい、前向きな事業者さんと学び合いを進めていきたいです。日本は過去2,000年間、世界の中でかなり存在感のある名誉ある地位を占めてきました。それはこれからも変わりないと信じています。

誰を支援するか

大きな理念としては"Made with the Japanese Spirits" 日本魂(ニッポンだましい)、あるいは日本道(ニッポンどう)で練り上げた製品・サービスを提供する事業者を支援していきます。そこには、長期的な行く末を見据えつつ、目の前のことに真摯に打ち込み、飽くなき改善を求める求道精神や、簡素を尊ぶ精神があるはずです。

今年、何をするか

中小企業診断士、6次産業化プランナーとしての経営戦略構築・遂行支援を続けます。特に山間地や小規模事業者を中心とした、SNS利用が効果的だと思われる事業者、支援者さんと、学び合い、気づきの場を提供することを考えていきます。