2012/01/21 会計情報論質問一覧

大同大学2011年度後期開講 会計情報論(第14回目)  質問と回答一覧

講評

本年度第14回目の講義。土曜日の補講となったため,若干人数は減ったが,試験直前ということもあり,熱心な受講者ばかりであった。今回の質問では,社会で話題になっている社会保障と税の一体改革の話や,魚野の講義スタイルについての意見などが目についた。また,最終回の講義であったため,会計を学んだことが役に立ちそうだという前向きな意識—ただし,単位を機にしている学生も多いとのことだったので,幾分かは潤色されているだろうが—が垣間見えた。

 

2011/12/21 会計情報論質問一覧

大同大学2011年度後期開講 会計情報論(第10回目) 質問と回答一覧

講評

本年度第10回目の講義。資金調達に関する講義だが,そもそも銀行とはどんな事業をしているところか,中国と日本の経済状況の違いと,それが資金調達に及ぼす影響,内部金融や外部金融の違いといったことなどを紹介した。 質問は,金利の低さに関する事柄が目立った。事業のための資金調達になじみのない学生には,預金金利には多少実感がこもった話となったのだろう。また,税と社会保険一体改革の話題が登り始めていたので,年金に関する質問もめだった。総じて,年金の仕組みを理解していないで不安ばかりが先に立つという様子が見て取れる。社会保険についてはやや会計情報論の講義内容の本旨とはずれてしまうが,毎年,簡単に社会保険の仕組みを紹介した上で,制度をどうするかは有権者の選択なのだから,政治に関心を持ち,考え,行動することが大切だと話している。

2011/12/08会計情報論質問一覧

大同大学2011年度後期開講会計情報論(第9回目) 質問と回答一覧

講評

本年度第9回目の講義。原価管理の2回目だが,前半では標準原価計算という考え方の紹介をし,期が過ぎないと原価が計算できない実際原価計算を補う標準原価計算という位置づけを行った。また,後半では損益分岐点分析を紹介し,固定費,変動費といった原価の分類,固定費の割合が多い場合,少ない場合でどのような影響が生ずるか,経営立て直しの際に固定費を削減する意味などを紹介した。

今回は質問が損益分岐点分析関連に集中した。固定費,変動費という考え方を学校教育の場で学ぶことはほとんどない一方,固定費の割合が少ない,多いということで利益が出やすい,出にくいという日常のことがらに結びつく構造は,学生にとっては新鮮であろう。ことに,むやみに経費を削減することばかり指示されていた場合には,そんな考え方もあるのかと驚きにつながったようだ。

当然のことながら損益分岐点分析が実務上どれほど役立つかといえば直接的にはほとんどないと言わざるを得ないが,固定費や初期投資額を抑えることの重要性を認識してくれれば,この講義をした甲斐があるというものである。

 

2011/10/12会計情報論質問一覧

大同大学2011年度後期開講会計情報論(第2回目) 質問と回答一覧

講評

本年度第2回目の講義。価格(市場原理)や棚卸などといった、会計の話をする上で関わりがあり、かつ、身近かつ内容がよく知られていない概念の紹介と、貸借対照表、損益計算書の構造の紹介をした。

例年、実地棚卸や帳簿棚卸の区別はつくが、なぜ両方必要かという疑問を抱く学生が多い。効率と正確さを両方追い求めることが必要等前提で、場面場面に応じてどちらか片方が優先されるということを説明するが、ひとつの視点にこだわる学生が多い。理系の学校故?。今年は、私の発音が悪かったのか、実施棚卸と誤記した学生が2名いた。

また、「人」が会計上の資産ではないということを紹介するのも例年のことだが、これについての質問も多かった(なぜそうではないかは、考えて欲しいので講義中では説明しない)。

「人」が一般的な概念で言う会社の「資産」にあたることは間違いがない。しかしここで紹介しているのは会計上の資産である(このことも、毎年、講義の中で説明している)。会計上の資産は会社が自由に処分できる、つまり所有するモノ(有形か無形かを問わず)である。労働者や経営者は会社と労働契約や経営の委託契約を交わした間柄であり、契約内容にしばられ(法律などで定められたきつい制約が適用される場合はそちら優先)、自由に処分できるものではない。それ故、「人」は会計上は資産扱いはされない。

 

 

2011/09/28会計情報論質問一覧

大同大学2011年度後期開講会計情報論 質問と回答一覧

講評

第1回目の講義ということで,前半は講義のガイダンス,後半は,なぜ会計を学ぶことが大切かという説明のため,米国の金融機関系シンクタンクが発表した将来の世界各国のGDP予想などを題材に,これから必要とされる人材(人財)像を演習の中で考えてもらった。

まだ質問票システムに慣れていないため,学生の多くは演習の回答を記載したが,それ以外には,今後の世界経済の動向を知りたがる質問が目立った。

いずれにしても,なぜそう考えるのかという根拠を示す割合が少なく,示されていたとしても事実誤認や思い込みによる決め付けがあるものが目立つ。今後,対話形式の講義を行なっていくが,その中で,結論,理由,事例といったロジカルな表現形式を身につけさせるよう指導していきたい。

 

2011年01月12日会計情報論・学生の声

通常講義最終日。ほとんどの学生が,半年の講義の感想を主に書いてくれた。全員分のコメントと,一部,魚野からの返信を掲載しておく。なお,経済の仕組みを知ったということがうかがい知れる感想が多いが,これは魚野の講義上の工夫,すなわち会計制度の説明について,できるだけ会社制度や社会保険制度など社会の仕組みと結びつけながら説明したこと,できるだけ直前のニュースを題材としてとりあげて会計に結びつけて説明したことに由来しており,例年,このような感想が多い。

  • 今までの講義を通して,将来について考えなおし,今の世の中をもっと知ろうと思いました。
  • この講義を受けて,経営や経済について,少し興味が持てるようになったと思う。
  • この授業を受けなければなかなか学ぶことの出来なかった授業内容なので,とてもよかった。今後の生活にもいかせる部分もあるので,いかしていきたい。
  • 今日の講義は教科書をめくるのがいつもよりはやかったような気がして,いまいちだった。
  • 常に変化を続ける経済をながめるのは楽しいものだなと感じた。経済の基礎知識が分かるとより楽しめてよいと思う。
  • 会計情報論はちゃんと理解するのがとてもむずかしかったです。
  • なぜ先生は年功序列のレールをおりたのか,教えてください。安全を求めるという人が圧倒的大多数をしめる中で,なぜでしょうか?K社社員という身分は安定を求める人にとって,天国だと思うので。….自分で自分の人生をコントロールしたかったから。ところで会社が天国と感じる人ばかり集まったら,変化していく世界の中では,安定している会社ほど危ないのでは?
  • 授業で学んだことで新聞を読めるようになったか確かめようと思います。…(魚野注:講義の達成目標として経済新聞の記事概要が理解できるとしていたため)
  • 経済について詳しく知ることが出来た。これからも色々と学んでいきたいと思いました。
  • 私はあまり新聞やニュースを見ないので,社会の情勢についてあまり詳しくないのですが,これからはできるだけ社会にも目を向けていきたい。
  • 次回の期末テストに向けて復習をがんばりたいと思います。
  • 私には夢だとか目標はありませんが,やり続けたいことはあるので,それを続けていきたいと思います。…それがまさに目標では。やり続けることできっと,夢や,もっと高い目標が見えてくると思います。
  • 全体の感想として。自分自身が経済のことに興味があったので,理工系の大学でこのような授業があったことはうれしかった。経済の話や会計の話を独学でやっていくことはあまり進まなかったが,この授業を受けられてよかったと思っている。ありがとうございました。
  • 私はまだ就活が終っていないのですが,今日の話を聞いてはげまされました。大学を卒業するのも就職するのも思っていたよりとても難しくて大変ですが,なげやりにならず,最後までがんばっていきたいと思います。…応援している。勝ち取る人は,途中で諦めなかった人。必ず道は開ける。
  • 技術者であっても会計の知識は知っておいたほうがいいと半年間の講義で思いました。