魚野スタイル

愛知県6次産業化プランナーの魚野です。師走も12日となり,ここ2,3日は早くもよいお年をなぞと挨拶しはじめました。今までとは少し違うスタイルで,事務所ブログを更新しています。

総合化事業(6次産業化)法認定支援

6 次産業化プランナーの主な業務は総合化事業の法認定(いわゆる6次産業化の認定)と,その実施の支援の仕事です。2011年の東海農政局管内では年3回の 審査の機会がありますが,プランナーの業務が動き出したのは夏以降でした。今は担当事業者さんの数がどんどん増えており,すでに認定を取られた6事業者さ ん,本格的に法認定を目指す事業者さん数社を担当しています。

認定をめざす事業者さんとの関わり

認定を目指す事業者さん とは,特に申請書の締め切り前の1ヶ月くらいは週に1回以上おじゃまし,経営計画づくりのサポートをするわけですが,この時活躍するのがプロジェクター。 目の前で申請書や経営計画の数値を変えてみたりでき,話が早いだけでなく,その場で出た疑問をネット上で過程をお見せしながら調べるので,以降,事業者さ んがその検索方法や情報元がどこかといったことを活用できるというメリットがあります。画面を見ながら打ち合わせをするので,脱線しにくいという特長も。

認定を取られた事業者さんへの対応

月 に1度くらいの訪問を目標に活動していますが,それくらいでは事業推進をサポートするのに不安を感じることもありますので,魚野の場合は事業者さんに facebookの活用をお勧めし,日常の活動の把握や,困りごとの迅速な相談にのるなどの工夫をしています。今後,どんどん担当事業者さんの数が増えて いく一方で,手当ても自分自身の時間も(そしてもちろん事業者さんの時間も)限りがありますから,こんな方法を使っています。

ControlPlaneの概要(自分用の覚書)

ControlPlaneの概要

状況に応じてOSXの設定を切り替えるユーティリティ。例えば,有線マウスは自宅でしか,USBドングルのブロードバンドモデムは外出先でしか使わないとすれば,有線マウスを検出できたなら自宅にいるという可能性が高いと判断し,自宅用の設定に,モデムを検出したら,外出先にいると判断し,外出先の設定切り替えることができる。モデムや有線マウスは,位置(context)推定のための証拠(evidence)として使われる。

ControlPlaneの設定

初期設定(Preferences),規則(rules),アクション(actions)の3箇所の設定がある。

Preferences:

Switch Smoothing … ControlPlaneで使われる「証拠」(evidence)は,故障した場合や,WiFiなどそもそも接続の信頼性が低いデバイスなどであった場合,不適切なデータを返してくる場合がある。こうした場合,ControlPlaneは一旦,位置 (context) をこの誤った情報に合わせた設定に切り替え,また正しい設定に切り替わることになる。Swtich smoothingを有効にしておくと,2つ以上の検出ルールが合致するまで,切り替えを行わないようにすることができる。

Default Context … 位置推定のための証拠(evidence)が十分に検出できない場合に設定される位置(context)。

規則(rules)

「規則」(rules) は,「証拠」(evidence)から如何に位置を検出するかを決めるルールのこと。異なった証拠には異なった規則が適用される。複数の規則を使って得られた複数の結果は,数学的な演算を使って統合され,最終的な結論が引き出される。証拠 が異なれば,証拠の要素(sources)の型も異なる。それぞれの型は,別々の規則で評価される。例えば,WiFiという証拠にはSSIDやMACという異なった型の要素がある。それぞれの規則には,以下の属性がある:

  • 型…適用される証拠の型を特定する
  • パラメータ…適合するか否かの判断材料
  • 位置(context)…適合した場合に推定される位置
  • 信頼度(confidence)…0から100%
  • 説明(なくてもよい)…覚え書き用

規則の例を以下に示す:

<type=Bluetooth, parameter=00-00-6C-33-7A-2F, context=Home, confidence=80%>

アクション<actions>

アクションとは,ControlPlaneが位置を変更する場合に呼び出される活動である。それぞれのアクションには,以下の属性がある:

  •  型 (type)
  • パラメータ
  • 位置 (context)
  • 呼び出しのタイミング (When) … 到着 (Arrival)の時,あるいは出発 (Departure) の時
  • 遅れ … 位置の変更と,アクション起動をずらす場合の遅れ時間
  • 有効 … 有効/無効の切り替え
  • 説明 … 覚え書き用

有効化のタイミングは,到着時,つまりその位置に切り替える時に呼び出されるが通例。出発時とは,その位置から別の位置に切り替えるときに呼び出される。

参考URL :

仕事のメインマシンとして使うMacBookAir

発売開始以来すっかりアップル社の主力商品となり,あおりをくった安価なネットブックがほとんど市場から消えかかっている状態をつくりだした,脅威の薄型ノートパソコン,MacBook Air。SSD容量が小さい,仕様上はそれほど贅沢な部品を使っていない,などといった理由で,仕事のメインマシンで使うには躊躇している人たちも多いだろうが,ちょっとした工夫で,普段はデスクトップマシンとして,外出時はそのまま気軽に持ち歩ける外出時のオフィスとして十分実用的だ。まもなく新型が出るという噂が出ており,それを前に,現在の魚野の使い方をまとめておく。

アップル社が初代MacBook Airを発売したとき,確かに姿形は驚きをもって迎えられたが,性能処理の割に価格が高く,一部のマニア層にウケただけであったが,現在発売されているMacBook Airは,オフィス用途(文書作成や表計算,メール,インターネットサイトの利用,IP電話など)ででは全く問題ない性能を持っているのみならず,価格が約9万円から15万円と国産ブランド品に比べても相当価格競争力がつき,一気に定番商品へと躍り出た。

また,キーボードに余裕があり,ある程度の時間であればキーボードでの文章打ち込みに支障が無い(ただし,ややストロークが浅いので,自分の場合は使い続けると腱鞘炎になりそうになるが)し,モバイル用途では長らくPanasonicのLet’s NoteやLenovo(旧IBM)の ThinkPad が定番だったと思うが,MBAは表面にほとんど凸凹がなくて薄いゆえに,気軽に鞄に放り込んでいける点でこうしたライバルにはない利便性がある。価格がこうした競合機に比べてほぼ半額というのも普及した要因の一つだろう。

しかに何よりもMBAをメインマシンとして使う理由は,SSDがゆえの操作の快適性だ。メモリがたった2GBしかないので,頻繁にメモリスワップ(一時的に,使わないデータやプログラムをハードディスクに追いだしてしまい,使うデータやプログラムをメモリに読み込む置き換え作業)が発生しているはずだが,通常の状態ではまず不愉快なひっかかりにはお目にかからない。もちろん,通常のデスクトップマシンや他のノートブックパソコンでもSSDを内蔵させてOSや作業領域をそこに割り当てれば同様の体感は得られるだろうが,MBAにはそれに加えていつでも持ち出せるという利便性がある。

MacBook Airには画面が11インチサイズのものと13インチのものがあるが,新幹線,航空機のみならず,在来線の特急などで使うには,11インチがいい。ただ,13インチ機にはSDカードスロットがあり,SSDも256GBまでのものが選べたり,最大7時間の稼働時間(11インチは5時間;ただしいずれも無線LANを使った状態で)と,形が大きいだけの余裕を生かした設計になっている。魚野の場合は持ち運び性を重視し,11インチ,ただし,SSDは128GB,RAMは2GBにしてある。

さて肝心のメインマシンとしての使い方だが,外付けの大容量(500GBと1TB)ハードディスクを2台用意し,容量の小さいほうは仕事のファイルすべてを放りこみ,1台はTimeMachine用(アップルの自動バックアップシステム)としている。MBA本体の方は,現在進行中(あるいは今年度利用中)のファイルを収めたフォルダのみおいてある。容量をくいがちな写真データ(iPhotoライブラリ),楽曲・Podcastデータ(iTunesフォルダ)は,外付け側に収め,親ディレクトリのエイリアスを,MBA本体のほうにおいてある。こうすることで,自宅にいる時だけiPhone(やデジカメ;但し,魚野の場合は基本的にiPhone4のデジカメしか使わなくなってしまった)をMBAに接続し,同期させるようにすれば,データの一元化(ポケット一つの原則)に合わせたファイル管理ができる。iTunesやiPhotoの設定で,自動同期が始まらないようにしておく。

Windows機とのデータの一元化の工夫もある。基本的に(先般問題を起こした*1)dropboxの有料サービスを使い,MBA外付けハードディスクに置いたデータとWindowsの自分のアカウントのファイルは同期させてある(ただし,写真・楽曲は同期していない)。また,メールやネット閲覧に使うソフトはThunderbirdやFirefox(あるいは好みによってChrome)などWindows,OSX双方で使えるソフトを利用し,プロフィールやデータそのものの共有がはかれるようにしている。同時に,1Passwordというユーティリティを使い,各種のパスワードがOSX, Windows, iPhoneといったどの環境を使っても,変更が反映される環境にしてある。

*1 先日dropboxは,クラウドサービスで懸念されていた事態を見事に発生させてしまった。短時間だが,パスワードなしでログイン出来る状態になってしまっていたというのだ。魚野としては大手サービスとして信頼していたので残念な限りだが,実害はなく,当面,idを想像しづらいものにする,パスワードを難易度の高いものに変えるという対策で様子を観ている。

また,デスクで使うときは外部ディスプレイと,USBキーボードなどをつないだUBSハブ,電源の3セットをつなぎ,蓋を閉じた状態(リッドクローズドモード)で利用している。これにより,11インチという画面の大きさの制限をとりはらい,広い作業空間では広い作業画面を使うことにしている。

では持ち歩いているとき,外付けのハードディスクにあるデータはどうするのか。dropbox経由でiPhone(あるいはiPad)から閲覧できるし,場合によってはこうしたモバイル機器から編集も可能だ。出先にネット環境とPCがあれば,dropboxのサイトにアクセスし,ファイルをダウンロードして作業したのち,アップロードしておけば,自動的に自宅のデータに反映される。dropboxの有料サービスは,ファイル変更の履歴も取れるので,万一の場合でも,過去のファイルを呼び戻すことができる。これは,Time machine機能でのバックアップに加え,MBA,Windows機という置き場所の分散という三重のリスク回避策になる(ただし,同期には,操作の失敗も同期されるという危険があることもお忘れなく)。もちろん,WiMaxなど外出先でブロードバンド環境が確保出来れば,MBAでdropboxサイトにアクセスしたりする。

このままでも十分実用的な現行MBAだが,前述のように,MacBook Airは,おそらく今月中にも新型機が登場するといわれている(部品供給業者インテルの都合で,現行MBAに使われている部品が次世代に置き換わるため)。と同時に,Mac OS Xの新バージョン Lionが今月にも登場する(おそらく,MBA発売と同時だろう)。IT機器分野ではイノベーター行動をとっている魚野は,現行MBAを売却し,次世代機に交代させる予定だ。日本ではなんとかと畳は新しいほうがいいと,かつてはいっていたが,技術革新の速度が速いIT分野で,なおかつこれだけ完成度の高いアップル社の商品が次々と上市されている状況では,こうした対応もまんざら悪くないのではないか。

 

NTTのSoftbankへの殴りこみ

NTTグループのひとつで固定電話の長距離部門を担当するNTTコミュニケーションズが,スマートフォン用のIP電話サービス「050plus」を発表した。現在はiPhone用のみだが,料金が安価で,iPhoneを日本で展開するSoftbankにNTTグループの一員がいわば殴りこみをかけたような格好だ。迎え撃つSoftbankや携帯他社,IP電話サービス会社,VoIPサービス会社の対応が注目される。

NTTコミュニケーションズ社が,iPhone 上で050IP 電話を利用することができるサービス「050 plus」の提供を開始すると発表した。これについてはIT関係各社の報道(日経BP ITPro, インプレス INTERNET Watch毎日コミュニケーションズ マイコミジャーナル)が報道している。

このサービスは,iPhone のデータ回線を使って安価に電話サービスを提供するもので,基本料金月額315円(別途ユニバーサル料金必要),,アプリのダウンロードは無料,通話料金はほぼ既存のIP電話サービス並み(例えば「050 plus」利用者間の通話や「OCN ドットフォン」など提携プロバイダーによるIP電話サービスへの発信は無料,国内一般加入電話宛の通話料は3分8.4円,国内携帯電話は1分16.8円。アメリカへの国際電話が9円/分など)である。ソフトバンクのiPhone向け通話サービスであるホワイトプランやwホワイトプランに比べて競争力抜群の価格設定で,しかも,アプリ内で料金比較までできるようになっている。

この発表のユーザーにとっての意義は,NTTグループという日本市場でのリーダー企業が取り組んでいるため,品質や提供時期の長期安定化が見込まれそうなことだ。同様のサービスは Skype や Vibre など各種あるが,いずれもベンチャー企業が出発点であり,海外事業者が提供していることもあって,番号が相手に表示されない,料金体系やサービスが頻繁に変わるなど,安定性や品質に疑問符をつけざるを得なかった。

また,日本市場へのインパクトという点では,いよいよ家庭用固定電話サービスや携帯電話サービス各社の高い通話サービス料金が終りを迎えるのではという感想を抱かさせる内容だということだ。IP電話サービス体系としての電話料金で,きちんとした品質の電話サービスを外出先でも使えるとしたら,わざわざ固定電話を保持したり,高い通常の携帯電話通話料を払う必要はない。これは,少なくとも日本では,既存携帯各社が通話サービスで儲ける時代の終焉が早まっていることを意味する。また,フューチャーフォン(ガラパゴス携帯,もっと分かりやすく言えば,スマートフォン以外の普通の携帯電話)の衰退を早めることにもなるだろう。

現時点では「050 plus」は iPhone 向けのアプリのみだが,近い将来,Android 向けも発表されるとのこと。元公社とは思えない,競争意識むきだしの取り組みに,同じく成果志向の強いソフトバンク,あるいは既存のビジネスモデルを崩されかけているNTT DoCoMo, AUなどはどう出てくるのだろうか。

ウェブサイトの構成を変更

プランナーによる六次産業化の支援が始まるのを期に,少し当事務所のサイトの構成などをいじってみました。何をしたかというと,以下のとおり:

  1. 農商工連携,地域資源については既存ページのページ名と内容を若干変更(農商工等連携:説明実績,地域資源:説明実績)。
  2. 同じくそれぞれリアルタイム報告ページを追加(農商工等連携:報告,地域資源:報告
  3. 六次産業化のページ(説明実績報告)を追加。

しばらく前から,Twitter上での魚野のつぶやきFacebookの魚野サイトのほうに自動転記するのも止めました。この趣旨は,Facebookと魚野の独自ドメインサイト(www.kuono.net)の役割を明確にわけることにあります。また,メーリングリストを使っていた,所属グループ,主催グループのメンバーの皆さんとの情報共有も,Facebook とEvernote の組み合わせに移行していくことにしました。

Facebookの活用の仕方にはいろいろなモデルがありますが,当事務所では今後,以下のような使い分けを行うことを考えてみました。

  • Facebook … 実際にお会いしたことのある方とのみ友達になる。勉強会や研究会を,Facebook 上のグループの機能を活用して,普段はFacebookのみ見れば,必要なときに必要な人と連絡がとりあえるようにする。
  • Evernote … Facebook のグループ機能では,現状,大きなサイズのファイルが共有できなかったり,簡単な文書のみしか共有できない。そこで,.pdf ファイルやエクセルのファイル,マインドマップファイルなど,各種の文書を知人と,あるいはグループで共有したい時,Evernoteのノート共有機能を使う。dropbox などでのフォルダ共有でもよかったのだけれど,クラウド技術のデモンストレーションに加え,自動文字認識やタグ付けといった,より未来を感じさせるサービスということで選んでみました。

ついでに書いておくと,MacBook Airの運用も,こんなふうにしていくつもりです:

  • 基本的には,自宅でも外部モニタとHHKを繋ぎ,Airを使う。
  • すべてのデータは,自宅のMacBookにおき,TimeMachine 機能でバックアップを取る。さらに,Dropbox を利用して,でほとんどのユーザーデータをWindowsマシンと共有(オンラインとWindows機による二重バックアップもどき)。128GBしかSSDがないMBAには,進行中のプロジェクトファイル+プライベートファイルのみ置く(Dropbox で他の機器と同期)。
  • 30GBを超え,今後も10倍程度には増えるであろう自炊蔵書についてはdropboxに放りこみ,かつ,ポータブルHDDに入れてMBAといっしょに持ち歩く(このHDDは暗号化して万一の盗難・紛失に備える)。これは64GBクラスのUSBメモリが普及価格になるか,MBAの交換用SSDの価格が下がるか,あるいはSSD容量が倍増した新しいMBAがでたら,そちらに乗り換え。
  • 30GB程度のこれまでの業務ファイルも上記と同様。
  • 外出先,自宅とも,WiMAXでネット環境構築。
  • 山間部に出かけるため,今後,安価なイオン-日本通信3G回線を利用するか,iPhone+ソフトバンク回線で逃げるかは検討。

dropboxでOSXのアドレスブックのデータを同期させる

2011年6月24日追記

残念ながら,下記の方法を行っても,同期が思ったようにはされなかった。素直に,iCloud の開始を待ったほうが良さそうだ。

追記終わり

まもなくiCloudが始まるので意味がなくなるが,一応自分のための覚書。

  1. 同期させたいパソコンのアドレスブック.app を終了
  2. 元データの移動…/Users/(* ユーザー名 *)/Library/Application\ Support/AddressBook にあるデータをdropboxで同期しているフォルダのどこかに移動
  3. シンボリックリンクをはる…sudo ln -s (* dropbox フォルダでアドレスブックデータをおいておくところ *)   /Users/(* ユーザー名 *)/Library/Application\ Support/AddressBook
  4. キャッシュの消去…/Users/(* ユーザー名 *)/Library/Cache/com.apple.AddressBook
  5. 適宜,各フォルダのアクセス権を変更

注意

  • 何をやっているか理解出来ない方は,真似しないでください。
  • クラウドに個人情報をおいておくことに不安を感じる方にもお勧めできません。
  • アドレスデータをいじった直後に同期をおこなっても,うまく同期が取れないようです。キャッシュの関係?

背景

常用しているMacBook Airは,ディスク容量の制限の関係でiPhoneやiPadと同期させず,宅内作業機として使っているMacBookが音楽や写真,アドレスブックデータの管理場所となっていた。しかし,外出先でアドレスブックデータをいじりたい場面が多々出てきた。

そこで,MBAとiOSデバイスを直接同期させはしないものの,MBAのアドレスデータが自動でMBのほうに反映されるようにすることで,MBAとiOSデバイスのアドレスデータを共通化させることにした。

参考ページ:

http://tipsfor.us/2008/11/24/keep-your-address-book-in-sync-with-dropbox-mac-os-x/

OSXの目指すその先

昨晩,アメリカでアップル社の発表会が行われ,新OS,新サービスの概要が発表された。iPhoneやiPadなど情報端末向けiOSの進化,クラウドを基盤としたサービスの集合体iCloudの発表と,アップルの製品・サービスは順当に進化しているように見える。しかし,いささか手詰まり感があるのがOS Xだ。

iPhoneやiPadは,ついにパソコンの呪縛から離れ,クラウドサービスとつながることで独立した端末として機能し始める。後発のAndroidにあってiOSになかった仕様であり,実装の要望も多かったことだろう。iPhoneやiPod, iPadの使い勝手に感動してWindowsからMacに乗り換える(ハロー効果と呼ばれている)ユーザーも多いだけに,パソコンとの接続を前提としたiOS端末を単独で使えるようにすることは,正負両面の影響があった。だが,ネット接続にパソコンを使う人よりもはるかに多くの人が,携帯端末を使う。そんな変化が進んでいる現在,パソコンに紐付けておくことは足かせとなると判断したのだろう。

iCloudは,アップル社が従来持っていたクラウドサービスを更に進化させたものだ。クラウドサービスには高速ネット接続環境が不可欠だが,移動中も含め,少なくとも日本や韓国,アメリカの都市部やその近郊では,ネット越しのサービス利用に必要なだけの接続環境が整ってきている。パソコンにすべて貯めこむ時代から,様々な端末でネット越しにデータやサービスを利用する時代に突入する,よいタイミングをとらえている。

今回の発表でいささか拍子抜けしたのが新しいMac用のOS, OS X Lionの中身だ。価格や配布方法,一人の人にライセンスするという方式(1回買えば,個人のどのMacにも使える),バックアップの自動化など,リーダー企業ならではの方策には感心するが,クラウド化したその先,パソコン,特にファイルの活用がどうなるのか,方向性を見いだせていないように感じる。

個人や企業が活用するデータやそれを格納するファイルの量は爆発的に増えている。膨大な量のデータやファイルを扱うには,従来の階層フォルダ(Windowsの世界ではディレクトリ)による論理的な整理では対応しきれない。それは,デスクトップにファイルがちらかっている多くのユーザーの姿を見れば一目瞭然である。

個人的なアイディアとしては,Spotlightのような素早い検索がOS Xの優れた解の一つだと思う一方で,Evernoteのように,保存した画像から自動的に文字認識するような,検索のしやすさを支える機能が,OS Xには足りない。画像のみならず,動画,音声ファイルなども自動的に索引付け,タグ付けする機能が必要だと思う。

また,ファイル保存場所をクラウドにすることでどの端末,パソコンでも同じデータが使えるという利便性が向かうべき方向だと思うが,この点,今回の発表ではいまだ中途半端のように思う。iCloudやサーバー機能の低価格化(Lion Serverは,OS Xの追加機能として5,000円程度で追加できる。従来価格の1/10だ!)で一定の解が出されているとはいえ,自宅に24時間サーバーに電源を通じておく場合のリスク(出火や不正アクセス,盗難)を考えると,今回の発表概要からまだ一歩,進歩の余地があるように思う。

海外出張にアップル製品は必須

先日の米国出張でアップルの機器が大活躍した。持参したiPhone 3GS, iPad, MacBook Airのアップルトリオは電話だけでなく,街を歩いていてや展示会出展中の調べもの,FacebookやtwitterなどSNSとの接続,ナビゲーションなどに使っていた。ただ単に便利だっただけでなく,海外出張にありがちな危機を何度も回避したり,リカバリーができたりした。何があり,どうしたか,アップルの機器がどう役立ったかをお伝えしたい。

昨年2010年からSoftbankは海外データ通信ローミングサービスを始めている。一日あたり1,400円程度と短期滞在向けであり,価格水準も妥当なものだ。ただ,Softbankと契約したiPhoneは海外に出てもテザリング出来ず,一方でビジネスで出張している者としてはMacBook AirやiPadでも費用の心配なく,納得のいく費用の範囲内でデータ通信がしたい。そこで今回は,データ通信は別事業者のWiFiルータサービスを利用した。これも1日あたり1,000円程度の金額で定額通信ができる。3G回線を利用しているので若干まどろこしい速度であり,通信時間も今回利用したものは4時間程度しかもたないものだったが,現時点では許容範囲だ。

現地でもっとも活躍したのはiPhoneだ。電話は当然のこと,Twitter, Facebook などSNSのサービスを利用して海外でも気軽にリアルタイムの情報発信ができる。空港や展示会場でのFacebookでのチェックインは,臨場感をもって受け止められたと思う。自分のような個人事業者にとって,どこで何をしているかをこまめに発信することは,ブランディングにおいても重要なのだ。
また,街に出て,あるいは出展期間中にちょっとした調べものをしたい時,やはりスマートフォンは欠かせない。好奇心旺盛な者として,おそらく10分に1回程度は使っていたように思う。さすがに2年間使っていたiPhone3GSのバッテリーはヘタリ気味で,一日に1回から2回,追加充電が必要だった。追加充電にはサンヨーのモバイルブースターを利用した。
もう一つ便利だったiPhoneの機能がカメラ機能だ。iPhoneでとった写真は,一般的な他の携帯電話と違い,色調が普通のカメラで撮ったように自然だ。また,カメラと電話とを別々に持ち歩くことは,ことに身軽に動きたい海外では避けたいことの一つだ。iPhoneひとつにしておけば,盗難や紛失のリスクが減るだけでなく,作業の準備や片づけに時間がかからない。実は同行者がカメラを紛失したのだが,携帯とカメラ,財布と,一度にいくつものアイテムに注意をはらうことは,特に疲れが貯まりやすい海外では容易ではない。持ち歩くものを減らすことは,大きな意味がある。

そして次に活躍したのがiPadだ。これは,展示会場で来場者からいただいた情報をもとにその場で検索したり,現地で利用するレストランの検索に役立った。ちなみに,ガイドブックのiPad版を見つけたのであらかじめ購入し,インストールしておいたが,情報量が貧弱で,ほとんど役立たなかった。おそらく次回はよほどのことが無い限り,紙の本をスキャンして取り込んでおく方を選ぶ。
実は今回の旅程中,iPhoneを失った。どうもタクシーで落としたらしく,一時は拾ってくれたらしい方との連絡がついたのだが,結局,受け渡しに指定された場所を見つけることが出来ず,日程の後半はiPhoneなしで過ごした。この時活躍したのがやはりiPadだ。さすがに街中や展示会場で立ちながらノートパソコンを広げたり作業したりするには無理があるが,iPadならなんとかなる。電話についても,skypeとイヤホンマイクを利用することで,最低限のことはできた。ただし,通常の電話にかけるため,急遽,クレジットカードを利用してskypeクレジットをオンラインで購入している。

また,MacBook Airも大活躍だった。今回はポータブルドキュメントスキャナを持参し,現地で集めた情報や名刺などは即座にデータ化するようにした。こうした情報処理にはパソコンは必須だ。iPadではこうはいかない。
加えて,MacBookAirの電池のもちの良さ,軽さも魅力だ。この文章は帰路の飛行機期中で打っているが,バッテリの残量はまだ3時間以上を示している。起きている間使い続けても,無くなることはないだろう(隣席の人たちに迷惑にならないためにも,プライバシーフィルターを利用して最低限の輝度設定からさらに光量を落としている)。今回は会場や街に出かける際,必ず鞄にiPadとMBAを放り込んだ。ホテルでの盗難を心配しなくていいし,この薄さと軽さなら,持ち歩いても苦にならないからだ。ただし,鞄にスタイリッシュな革製のリュックサックタイプを使ったことだけは書き留めておく。ショルダーや持ち歩きタイプだと,疲れたときに重く感じただろう。少し厚めの革なので,背負っていてもカッターで切られて中身を取られるという心配をしなくてもいい。

今後,こうなるといいなと思うのは,iPhoneの海外でのテザリング機能,MacBookAirのストレージ容量の拡大,3機器のバッテリの持ち時間の更なる増大だ。おそらくは,数年のうちにそうした希望はかなえられるだろう。そしてそのときは,iPadはMacBook Airと統合され,財布は国際電子マネーあるいはクレジットカード機能がiPhoneに統合されていることだろう。惜しむらくは,日本企業からこうしたバランスがとれた製品・サービスが登場する気配がないということだ。

2011年5月20日 07:35 全日空009便機内にて

電子書籍リーダーあれこれ

先日,先輩診断士にソニーの電子書籍リーダー,どう?と聞かれ,自分なりに考えてみました。結論から言えば,文庫や新書などの本を読みたいなら,Sony Reader買ってもよさそう。単行本サイズやビジネス書類をpdf化して読みたいなら,いま持っているiPadで我慢して,Kindle DXが日本語対応して1万円台くらいにまで価格が下がるまで,待ち。

私より早くiPhoneを購入されたり,Panasonic Let’s Noteをこよなく愛する新しもの好きのかの先輩診断士先生に,先日研究会でお会いしたときに電子書籍リーダー,どう?と聞かれました。魚野の電子書籍体験は,基本的にiPadやクラウドサービスのdropboxにpdf化した自炊本や書類を放りこんでおいて,iPadやMacBookAirで随時見るという形式でやっています。他のデバイスは,iPadの発売時期やiPad用に自炊用具を揃えたときにいろいろと各種調べましたが,iPadの価格と機能,電池の持ちのバランスにまさると思えるようなもの,クラウドサービスの自由度を超えるものがなく,現在に至っています。

そういうわけで,まだアーリーアダプターのための商品ですよね〜と気軽に答えたのですが,最近震災時に結構Kindleが役立ったという情報をちらほら見かけ,e-inkで300gくらい,価格が1万円台なら買って持ち歩いてもいいかなぁと思ったのですが…。そういう条件をみたすものは文庫や新書サイズ程度の小型のもの (Kindle3やSony Reader)しかない。しかも操作性がiPadに比べてめちゃくちゃに野暮ったく,書籍データの使い回し・取り回しも大きく制限されています。

操作性もデータの取り回しも黎明期だからと目をつぶっても良いのですが,私の場合,やはり外出先で,固めでページあたりの文字数が多い単行本や技術書,論文(法律関係とか,材料工学とか,あちこちの会でもらうA4サイズを基本とした資料とか)を読むことが多いので,画面サイズが8〜9インチくらいないと困ります。この時点でSony Reader,Kindle 3は候補から外れました。

残るはKindle DX。まず値段が3万円以上するということが気になります。電子デバイスは新型がひょこひょこ出ますし,出ると買い換えたくなるでしょうから,消耗品に近い感覚でとらえています。だとすれば,せめて2万円台になってほしい。価格の高さは量産効果やムーアの法則の活用でいずれ解決されるとしても,現時点ではKindle DXは日本語対応が不十分で,表示や取り回しは,いろいろと気を使わなければいけなさそう。Kindle 3では日本語フォントなども備えているので随分扱いが楽になったようですが,DXでは対応していない…。というわけで現時点ではこれも見送りです。

iPadと比べ,日本で正式取り扱いのある商品(携帯電話サービス各社やAndroid採用のもの)がだめだなぁと思うのは,多言語対応です。日本語だけでなく,中国語や英語の本や書類も読む自分としては,表示で二言語のみなんて使いにくいデバイスは買う気になれません。逆にいうと,目によいe-inkのデバイス,多言語対応+9インチくらいの大きさ,自作pdfファイルが読めるなら,多少高くても買ってしまいそうです。

付記

最近仕事での外出にはMacBookAir 11′, iPad, WiMAXアダプタ, iPhone, 時にはこれに加えてプロジェクタのEB-1775wを持ち歩くようになっています。書類を全部電子化しておけば,これだけ持ち歩くだけで,かなり地方のほうの外出先でもほぼ名古屋のオフィスにいるのと同じようなことができるだけでなく,プロジェクタを持っていれば数人の打ち合わせもとてもスムーズ。通信費がもう一段安くなるといいんですがね。