[日記]同じ理屈が通じる?


殺人事件の時効の成立した後に自首した男に対して被害者の親族が損害賠償を請求する民事訴訟で,最高裁判所が支払命令を不服とした男の上告を棄却したという報道があった(判決全文)。この判決自体はなるほどと思うのだが,だとすると戦前戦中の強制労働や徴用の最中に亡くなった人たちへの補償を排除してき続けたのはどうなの?と思う。

殺人犯が遺体を隠してしまったために親族が被害者が亡くなったことを知ることができなかった中で損害賠償を得ることができない一方で,刑事責任については時効が成立して問えないというのでは公平を欠くということのようだ。

戦前,戦中は朝鮮半島や中国など日本の支配地から,労働者としてずいぶん多くの人が強制的に日本に連れてこられたはず。わけもわからず日本に連れてこられて過酷な環境から死に至った人々の親族からの様々な請求について,日本の裁判所は国同士で決着がついているからと,ずっと拒んできている。先方の家族からすれば生死も長年わからず,国交が回復したりして長い時間をかけ,ようやく行方がわかったというのに,関係者はいずれも責任を問われなかったりしているのは,納得がいかないことだろう。

法律の専門家からすればまったく違うといわれるのかもしれないが,素人感覚でいえば,同じ理屈が通じるのではないかと思ってしまう。