腐らないハンバーガーの話題で思ったこと

今日の魚野のつぶやきで出てきた,腐らないハンバーガーに関連する話題(6ヶ月腐らないハッピーセットの謎氷解。あのサイズのバーガーはどれも腐らない! : ギズモード・ジャパン buff.ly/15rGD7x)で魚野が思ったこと。

まずはそんな実験をしてみようと企画をする発想の面白さ,そして,自分で確かめてみようという探究心,いいなぁと思います。

マクドナルドの経営理念や食に対する態度,運営管理の手法などにはいろんな意見があるでしょうが,大手だから,外資だから,という特性でいろいろ目立ち,批判の対象にされることもある程度は仕方がないのかなと思います。食品関連ですと,マックのような料飲店だけでなく,コンビニが扱う商品も結構標的になりやすい。

でも,そういう批判の中には,思い込みや決めつけが論拠になっていることもあるのではないのかなと思わされることも。マックに関しては,アルバイトがマニュアル通りに動くということが人間を重視していないというイメージに繋がり,ひどい食材を使っているのではないか,食品添加物を多用して衛生事故防止を防止しているのではないか,などなど。

もちろん,上記の実験結果から得られた結論を信用できるかどうかは,検証実験で同じ結果が再現できるかをやってみなければわかりません。が,魚野個人の衛生知識と,食品関係者として今まで知り得た情報から判断して,まぁそんなところだろうなと推定しています。大手事業者だから,マックだから,コンビニだから,中国製だから,外国産だから,国産だから,危険だ,安心だ,安全だ,というのは論旨が飛躍しすぎ。少なくともそんな決め付けよりは,今回のような実験のデータのほうが,説得力を感じさせられます。

批判の逆,賛成を表する場合も,やはり論旨や論拠に説得力があるかなと考えたい。安直に権威があるからとか,あの人(たち)のいうことだから,政治的に自分と同じ意見の人だから,皆がいいといっているからという理由で,考えもせずに賛成する,従うというのは,個人に,あるいは時には全体にも良い結果をもたらさないこともある。だから,検証が大切なのです。批判はするな,おかしいなどというのは思想統制と同じ。判断は周囲がしてくれる。賛成者が多くなるよう,説得力をもつ論拠と論旨展開がある話をすればいい。◯◯だからという決め付けは,説得力に欠けます。聞く側,判断する側も,そんな論拠を聞いたときはそんなふうに思っているんですねと,受け流すしか無いんじゃないかなとおもいます。決めつけをする人ほど,他人の意見に耳を貸したがりませんしね。

批判は大切なことです。大手事業者だから安心,政府・公権力だから安心ということは決してなく,間違うことだってある。事実を確認すること,権威にひるまないことは大切です。それに加え,批判に説得力ある論拠,論旨展開があるかもやはり大切です。価値観は人によって色々ですから,違った人から見れば,同じ行為がまったく別の意味を持つこともあたりまえのことです。それはつまり,正義とは何かという判断基準がひとりひとり違うということでもあります。そういう前提に立てば,◯◯だから,××だという決め付けは,説得力に欠ける。そういう論拠を安易に受け入れてしまわないよう,気をつけたいものです。