Haskellメモ というか,High Sierra と FTDI USB Serial メモ

以前からぼちぼち開発しているRoverMiniコンピュータデータ取扱用のプログラム,ので本日はその原因究明と対策実施。

現象

  • macOS X を High Sierra にしたら,FTDIのUSBシリアル変換機がマック上ではttyデバイスとして認識されなくなった。
  • 同じハードで仮想マシン上のWindows10では同変換器を検出し,正常にECUと通信できるので,マック上のドライバの問題と想定。
  • メーカー(FTDI社)の最新ドライバなどをインストールしてみたが,状況は変わらなかった。
  • High Sierra ではセキュリティ強化のため,場合によっては「システム環境設定」のセキュリティとプライバシー設定で,明示的に権限許可を与えないと動作しない機能拡張があるが,現時点では許可催促の表示は出ていない(ただし,当該催促は最初にその機能拡張が動作しようとしてから一定の時間以内にのみ表示され,その後は消えてしまうとのことなので,OSアップデート後にケーブルを初めて挿入した際,これを見逃した可能性はある)。

原因探索

ネットで検索した所,以下のことがわかり,ドライバが複数あって,衝突して不具合となっている可能性があるものと思われた。

  • Appleは,しばらく前(少なくとも Marverics )から,自社のFTDIチップ用ドライバを mac OS に含めて提供している。
  • 幾つかのサイトでは,FTDI社のドライバとApple社のドライバの切り替えを行って問題が解決したことを報告している。(例1例2例3例4
  • 両ドライバとも,kext形式で提供されている。
  • kextとは,加除可能なOS機能追加モジュールであり,sudo kextstatで現在使われているモジュールの確認ができる他,sudo kextload xx.kext でモジュールを追加することができる。
  • 当該ハードには,OSバージョンアップ前からFTDI社のドライバが入れてあり,機能していたが,こうした場合,High Sierraのインストールでは,(クリーンインストールであっても?)サードパーティー提供のドライバが新たな権限許可を与えずとも動作するようになっている模様。

対策

ドライバを一つにする。Apple社提供のものでまずは実験してみて,その上で,FTDI社のものを実験してみるかを判断することにした。実際の作業としては,以下の通り。

  • 存在しているドライバの確認。→/System/Library/Extentions にAppleUSBFTDI.kext 2017/08/25 14:20 6.0.0 がある。また,Library/Extentions に FTDI社のドライバ D2xxHelper.kext 2015/11/09 2.0.0 があった。
  • kextstat | grep FTDI で動作している機能拡張を確認。今回の場合はなかった(両方共読み込み失敗の様子)。
  • FTDI社のドライバを削除の上,マックを再起動。
  • 手動でAppleのドライバを読み込み(cd /System/Library/Extentions  -> sudo kextload AppleUSBFTDI.kext)
  • kextstat で機能拡張が読み込まれているかを確認。この時点では読み込まれていない。
  • ケーブルを接続。kextstatで状況確認→ドライバが読み込まれている。
  • /dev/ を確認。無事,認識され,/dev/tty.usbserial-DJ0… として表示された。

まとめ

  • 今回のトラブルの原因は複数の機能拡張(ドライバ)を設置したことによる競合。
  • 純正とメーカー製の二種類のドライバで機能・性能が違いそうなので,今後,機能・性能で不審な点があった場合,ドライバを変えてみるという策をとってみる必要がある。

以上

 

Microsoft のアプリ・サービスの使い勝手に困ったこと二件

ここのところマイクロソフト社のアプリ・サービスで使い勝手が悪くて時間を取られてしまったことが二件続いているので,自分のための覚書として記しておく。ひとつめの問題は,出先で使っていた共用パソコンでうっかり Office 365 のサービスにサインインしてしまい,サインアウトの方法がわからなくてその共用パソコンから離れられなくなったこと,そしてもうひとつは,Mac 用の One Drive for Business アプリが初回の同期が終わらずにアプリが落ちまくるというものである。

問題の背景:当事務所の情報処理環境

当事業所は事務用品・環境にアップル製品を多用しているのだが,公文書に官公庁とのやりとりも多く,止むを得ず MS Office や Windows などを使用してきた。事務所となるアップルのモバイルパソコン 11’ Mac Book Air 2015 (香港で買い求めたもの),デスクトップがわりに使っている 13’ Mac Book Air 2013 (外部ディスプレイを二つ接続し,蓋を閉じた状態で使用)の両方に,Mac OS X と Mac 用の MS Office が入っており,そこに仮想ソフト VMWare Fusion をいれて,それぞれ Windows 7 と Windows 8 ,さらに Windows 用の MS Office が入っている。

進行中のプロジェクトの業務用ファイルはオンラインストレージサービスを利用している。最近はファイルをオンラインに置いておくクラウドサービスが普及してきており,当事務所も多様な環境でファイルを参照したり編集したりすることから,これまで Dropbox, Evernote, SugarSync, iCloud など様々なサービスを利用してみたが,Office ソフトで編集できるという点が決め手となり,現在は Microsoft 社の One Drive for Business というサービスを利用している。これは,Office 365 の一部という位置付けのサービスである(契約類型によっては使えない場合もある)。Office 365は,一見オフィスソフトのサブスクリプションサービスのような体裁だが,要はクラウド・グループウェア・オフィスアプリというちょっとわかりにくいが,最新のオフィスソフトが複数台のパソコン・スマホ・タブレットなどで使えるという贅沢なサービスだ。また,One Drive にファイルが存在していると,オンラインサービスの Excel や Word で簡単に編集・印刷ができる。

発生した問題

その1 Office 365 のサインアウト問題

講義のため大学には週に一回出勤するが,そこではBYOD不採用,すなわち個人のパソコンなどは大学のネットワークには接続できず,そのかわり共用パソコンが使え,Officeも使えるようになっている。自宅で作業していた講義用資料の校正・印刷を行おうとすると,今まではUSBファイルで持ち運んだり,自分宛のメールに添付してそのファイルをダウンロードしたりする必要があったが,今回,何の気なしにブラウザでオンライン編集をしようとした。しかし,個人情報が含まれているため,こうしたファイルにはパスワードをかけてある。オンライン版 Excel や Word はパスワードがかかっているファイルは編集できず,パソコンにインストールされているアプリ版の Word や Excel で編集しろと促されたので,指示通りにした。このとき,Office 365 にサインインしてしまう。

ひととおり,編集・印刷がおわり,はて,このままログアウトすればサインアウトも自動でされるのかと,ふと不安になり,実験してみると,サインアウトされない。つまり,共用パソコンなのに個人名や個人ファイルが見えている状態になっているわけだ。Excel や Word をたちあげると,ファイルを開けるためのウインドウが開き,そこにはサインインした魚野のアカウントや直前まで編集していたファイルが見えている。ところがそのウインドウにはサインアウトするボタンもメニューもない。ウインドウを閉じるとアプリも閉じてしまうため,たちあげると,またアカウント・ファイルが見える。処置無しである。

その2 OneDrive for Business の初期設定が終わらない問題

OS X 用は β版ということでやむを得ない面はあるかもしれないが,OneDrive for Business アプリが異常に不安定である。大量のファイルを含んだフォルダー(ディレクトリ)を同期させようとすると,エラーを大量に吐き,しまいにアプリが落ちてしまう。ビジネス向けサービスとして喧伝されているわりには,堅牢性に欠ける。エラーを吐くのはやむを得ないとしても,それでアプリが落ちてしまうのはいただけない。セキュリティ上の重大なリスクともなりうる。

問題の所在とその解決方法

その1 Office 365 のサインアウト問題

わかってしまえばなんてことはないだが,Office ソフトでのサインアウトは,アプリがファイルを編集しているメインウインドウのアカウントアイコンからおこなう。先ほどのファイルをあけるためのウインドウを閉じるのではなく,隠す(右上の棒状のメニューでウインドウをたたむ)ことをすれば,メインウインドウがあらわれるので,そこで操作すれば良い。

根本的問題は,最初に表示される画面にサインアウトのメニューなどがないことだ。それを見つけるにはファイルを開けるためのウインドウを隠すという操作をしなければならないが,そういったことを思いつくためのとっかかり,ヒントがないため,おそらく一般ユーザーはほとんどたどりつけないだろう。

なぜ Microsoft はこんなヘンテコなインターフェースを考えつくのだろうか。

その2 OneDrive for Business の初期設定が終わらない問題

エラーの原因のひとつは,ファイル名の命名規則がWindows のファイル・ディレクトリ命名規則を前提にしていることだった。例えば全角のコロンが含まれているだけでエラーを発するようだ。Macやスマホなども含んだ多様な環境での使用を前提にしているにもかかわらず,である。また,一部の不可視ファイル(ドットで始まるファイルは,OS X のような Unix ベースの OS では通常は見えにくいようにしてある)でかっこが使われていたりするのもエラー原因となるようだ。これは根本原因を思いつかない。

ともかく,エラーの出ないファイル・フォルダのみ同期させ,そのあと,すこしづつ追加してみて,エラーが出たら原因を推測して試行錯誤してみる,エラーが消えれば追加続行,という地道な作業を続けるしかなさそうである。

結語

Office 365 は契約類型によってはオンライン会議システムやファイル同時編集,ひとりあたり1TBものオンラインストレージ,きめ細かなアクセス制御など,便利な機能が豊富で,最新の MS Office が複数台のパソコン・スマホ・タブレットで使え,なおかつひとりあたり月額千円強と,かなりコストパフォーマンスのよい中小企業向け,士業向けのサービスだが,まだまだ使い勝手が洗練されていない。スマホかスマートウオッチが鍵となり,席に着くと簡単に情報にアクセスでき,席を離れるとアクセスできなくなるというような仕組みが,目で見えるかたちで提供されないと,不安全・不安となる。MSのみならず,アップルやグーグル,フェイスブックが今後どのような解決方法を提案してくるか,興味深い。

仕事のメインマシンとして使うMacBook Air その2

前回同じテーマの記事を投稿してから約二年経過したが,いまだにMacBook Airをメインマシンとして使うというキーワードでこのサイトにたどり着く人達がいる。そこで,現況やその後の環境変化への対応内容を記述しておく。

魚野はいわゆるノマドワーカー,つまり,自宅だけでなく,出先のカフェや図書館,学校などを仕事場としている自由業の社会人である。中小企業診断士6次産業化プランナーという資格,あるいは大学の非常勤講師という肩書きで,主に製造業・農林水産業者さんの支援や,学生の啓発という仕事を行なっている。

業務上,事業者さんとの打ち合わせをもとに調べもの,物書き,役所や他の事業者さんとの調整をすることが多いが,こうした業務は,インターネット接続環境の他,オフィス系のソフトを利用できることがどうしても必要だ。

現状,業務のために構築してあるIT環境は以下のとおり:

  • メインマシン…MacBook Air (11-inchi Mid 2011/4GB/128GB) + Mac OS X 10.8.3
  • クラウド…
    • SugarSync…デスクトップフォルダを設定することで進行中のプロジェクトのフォルダを保管。パソコンを持っていなくても,iPhoneさえあれば仕事のファイルを見ることが出来る。無料で使える容量がDropboxよりも多いので,現在はこちら。
    • DropBox…ホーム内のDropBoxフォルダを共有することで個人的なデータを保管。1Password, TextExpander などソフトによってはDropbox経由でデータを一元管理してくれる。
    • Google Drive…スキャナで取り込んだ書籍など参考資料を保管。自動でpdfファイルなどの文字認識をし,検索可能にしてくれる。MBA内蔵SSDではディスク容量が足りないので,外部HDDに保管し,外出時は持ち歩く。自宅Windows環境では大容量HDDがつながっているので,HDD内に。
    • Evernote…新聞記事,名刺を保管。こちらも自動でpdfファイルなどで文字認識をして検索可能にしてくれる。名刺はいちいち住所や名前,所属を入力しなくても,ほぼ100%検索できる。
    • GMail…いくつかあるメールアカウントは自動転送でgmailに集中。また,カレンダーもGoogleカレンダーにて一括管理。
    • RSSリーダー…Feedly(Google Readerがサービスを停止するとのことなので,暫定的に移行)。
    • xmarks…業務上必要なサイトのアドレスは,ブラウザの種類やOSの違いを乗り越えられるxmarksにて管理。
    • 1Password…パスワード関係。dropboxで一元管理。
  • Windows環境…
    • MBA内…VMware Fusion(Windows7), CrossOver
    • 自宅…HP製の中古機 (Windows 7)
  • 業務用ソフト…
    • Keynote…発表用資料はPowerPointを使わずもっぱらKeynoteで作成,使用する
    • Microsoft Office (Mac OS X用,Windows用)
    • LibreOffice
  • インターネット回線
    • 自宅…WiMAX(固定電話をそろそろ廃止したいので)
    • 外出時…テザリング
  • 電子書籍リーダー
    • Kindle…Kindle PWの他,iPhone, MBAにもKindleソフトを入れてある。いわゆる電子書籍のほか,参加する研究会のテキスト自炊本などを放り込んである。
  • 主催する研究会などの活動をささえる環境
    • 基本はFacebook
    • 一部,ChatWorks, サイボウズLive

前回から異なる点といえば,インターネット回線の種類が若干変更されたことと,電子書籍リーダーが増えたこと。

MBAをメインマシンとして使う要諦は,クラウドを使うことと,資料的データ・プロジェクトデータを分けて保管管理すること,そして大口のUSBハブ。魚野の場合,書籍自炊資料や大量に保管してある音源(語学関連のラジオ講座や哲学・経営学・食関係の放送大学の講義),写真はモバイルハードディスクに入れてあり,自宅ではUSBケーブルを1本MBAにつなぐことで,外部ディスプレイ,キーボード,マウス,くだんのモバイルハードディスク,バックアップ用ディスク,ドキュメントスキャナ,プリンタなどが一発でつながる。

ControlPlaneの概要(自分用の覚書)

ControlPlaneの概要

状況に応じてOSXの設定を切り替えるユーティリティ。例えば,有線マウスは自宅でしか,USBドングルのブロードバンドモデムは外出先でしか使わないとすれば,有線マウスを検出できたなら自宅にいるという可能性が高いと判断し,自宅用の設定に,モデムを検出したら,外出先にいると判断し,外出先の設定切り替えることができる。モデムや有線マウスは,位置(context)推定のための証拠(evidence)として使われる。

ControlPlaneの設定

初期設定(Preferences),規則(rules),アクション(actions)の3箇所の設定がある。

Preferences:

Switch Smoothing … ControlPlaneで使われる「証拠」(evidence)は,故障した場合や,WiFiなどそもそも接続の信頼性が低いデバイスなどであった場合,不適切なデータを返してくる場合がある。こうした場合,ControlPlaneは一旦,位置 (context) をこの誤った情報に合わせた設定に切り替え,また正しい設定に切り替わることになる。Swtich smoothingを有効にしておくと,2つ以上の検出ルールが合致するまで,切り替えを行わないようにすることができる。

Default Context … 位置推定のための証拠(evidence)が十分に検出できない場合に設定される位置(context)。

規則(rules)

「規則」(rules) は,「証拠」(evidence)から如何に位置を検出するかを決めるルールのこと。異なった証拠には異なった規則が適用される。複数の規則を使って得られた複数の結果は,数学的な演算を使って統合され,最終的な結論が引き出される。証拠 が異なれば,証拠の要素(sources)の型も異なる。それぞれの型は,別々の規則で評価される。例えば,WiFiという証拠にはSSIDやMACという異なった型の要素がある。それぞれの規則には,以下の属性がある:

  • 型…適用される証拠の型を特定する
  • パラメータ…適合するか否かの判断材料
  • 位置(context)…適合した場合に推定される位置
  • 信頼度(confidence)…0から100%
  • 説明(なくてもよい)…覚え書き用

規則の例を以下に示す:

<type=Bluetooth, parameter=00-00-6C-33-7A-2F, context=Home, confidence=80%>

アクション<actions>

アクションとは,ControlPlaneが位置を変更する場合に呼び出される活動である。それぞれのアクションには,以下の属性がある:

  •  型 (type)
  • パラメータ
  • 位置 (context)
  • 呼び出しのタイミング (When) … 到着 (Arrival)の時,あるいは出発 (Departure) の時
  • 遅れ … 位置の変更と,アクション起動をずらす場合の遅れ時間
  • 有効 … 有効/無効の切り替え
  • 説明 … 覚え書き用

有効化のタイミングは,到着時,つまりその位置に切り替える時に呼び出されるが通例。出発時とは,その位置から別の位置に切り替えるときに呼び出される。

参考URL :

発売が予想される新型 MacBok Air はパソコンの再発明になるか?

iPhone で携帯電話市場を一変させてしまった Apple 社のイベントがまもなく開催され,巷では,新しい薄型で小型のノートブックパソコン,新 MacBook Air が発表されるのではと盛り上がっている。家庭内 LAN,クラウドや WLAN などパソコンをめぐる環境が激変している中,果たして 新 MacBook Air は新たなパソコン像を打ち立てるのだろうか。

昨今,ビジネス用や家庭用のパソコンの売れ筋は,すっかりノートパソコン一色になってしまった。以前は,市販のものに比べれば安いという理由で部品を買ってきて組み立てる人たちや,ノートタイプに比べて割安なデスクトップを選ぶ企業ユーザーを中心に,デスクトップ型が主流を占めていたが,移動先で使うニーズや,保管場所をとらない,オフィス機器を家庭の一角に常に鎮座させるのは違和感があるといった様々な理由で,世界全般で販売額,台数共にノートパソコンの方が,デスクトップを上回っていく傾向にある。

Apple 社は初期の頃から,パソコンのみならず,Macintosh Portable, PowerBook, iBook など時代を画するノートパソコンを次々と上市してきたが,最近では,iPadの出現で,特に軽量小型ノートパソコンで,自社製品との喰い合いも起こっているのではないかとも言われている。Apple 社のノートパソコンは現在,MacBook, MacBook Pro, MacBook Airという3系統だが,このうち,MacBook Air が軽量・薄型のパソコンとして位置づけられる。市場に出た当初はアルミ合金のユニボディ,交換式電池や光学ドライブ搭載の廃止,たった1つの USB ポートなど,かなり大胆な取り組みで値段も割高だったが,市場でのポジショニングに失敗し,現在は通常の MacBook とあまり変わらない値段で売られている。

しかし,最近のパソコンをめぐる状況は,考えようによっては俄然,MacBook Air のような,シンプルでムダのないノートパソコンに新しい命を吹き込む可能性を与えている。クラウドサービスの立ち上がりや,パソコン台数の急増により,複数の場所で別々のパソコンを同一環境で同一データを対象に使いたいというニーズに応える環境が整いつつあるのだ。特定の一つのパソコンに元データを詰め込んで,外出時などはデータをコピーして持ち歩くといったやり方は,安全上の問題や手間の問題があり,いつかはすたれ,クラウドや家庭内・企業内サーバーにあるデータを,高速回線を使って操作するか,あるいはデータを自動で同期させながら扱うという方法が,一般的になりつつある。

そうした環境で,ノートパソコンに,機械的動作を伴うハードディスクを搭載して重量を増やすよりも,必要最低限の SSD (メモリーをハードディスクがわりに使う)を搭載したほうが合理的だ。その分,バッテリーを多く搭載して稼働時間を長くしたり,デスクトップ型とほとんど遜色ないプロセッサを使うことができる。部品ごとの重量配分のバランスをうまくとれば,非力のプロセッサを搭載して値段を安くしたり稼働時間を長く見せている現在のネットブック,CULV と呼ばれるネットブックの発展形の製品がゴミに見えるような商品を開発することも可能だろう。このコンセプトが市場に受け入れられれば,重い,大きいパソコンというものが家庭や企業から一掃される。発電所の詳しい仕組みを知らず,管理をしなくとも電気が使えるように,パソコンの技術やデータ管理の煩わしさから離れ,データや情報の処理や消費を楽しむことができるようになるのだ。

新しい MacBook Air は,こうしたクラウドを前提とした新しいパソコン像を,具体的な商品として市場に示すものとなろう。使っている技術に目新しいものはなく,コモディティ商品化の進むノートパソコンの分野では,こうした取り組みは Apple 社ならずとも可能なはずだが,現実に挑戦しているのは Apple 社を除いては,このアジア地域で目立つのは台湾,中国,韓国のメーカーであり,日本のメーカーに存在感がないのが残念である。

NETserverプロセスの暴走はブラザーのプリンターが原因の様子

Snow Leopard で動作しているMacBookを事務所のネットワークにつなぎっぱなしにしておくと,NETserverというプロセスが70%前後のCPUリソースを喰っていることが何度も発生していたが,同じ症状の報告をようやく見つけた。

http://discussions.apple.com/thread.jspa?threadID=2186838&start=0&tstart=0

原因は未詳。NETserverというのはブラザーのTWAIN関係のプロセスで,プリンター側からスキャンデータを送るコンピューターを見つけてもらうためのプロセスらしい。確かにうちの事務所でも,MFC-480がネットワークにつながっている。最新のドライバーにしてあるが,上記ディスカッションボードで報告されている通り,当所でも問題は解決していない。

ともかく,NETserverが暴走していたらプロセスを切っていたのだが,それで大きな問題は起こらないようだ。当面はこの対処方法で乗り切るか。

[日誌]WiMAX 試験中

WiMAXを無料で試せるというので,挑戦してみることにした。本日,機器が到着。選んだのはUD01SS。USBスティックタイプのモデムだ。かたやパソコン側は,MacBook(アルミ),Dellのデスクトップ,LenovoのIdeaPadなど。パソコンを登録して1契約につき1パソコンのみ接続するのかと思い込んでいたらそうではなく,パソコンを切り替えて使うのなら1契約でよいとのこと。

名古屋市南区の自宅では,特に問題なく接続できる。速度は,1Mbpsと,あまり期待したほどではない。これは,窓に近いとはいえ,1m位離れ,周りがパソコンだらけの,しかも鉄の机の下においたという場所がらもあろう。そのうち,近くの公園にでも行って,外での速度も見てみようと思う。

明日は,仕事で尾鷲まで出張。WiMAXはまだまだまったく圏外だし,Softbankを通じて使っているE-Mobileでも圏外。頼りの綱は,iPhoneを通じて使う3G回線だけという場所を訪ねる(事業者さんの場所によっては,それすら圏外という所も…)。個人的には,次世代PHSに頑張ってもらって,はやめに日本全国で無線ブロードバンドを使いたいのだが。

[日誌]dropboxで同期がされなかったファイル

異なるパソコン間でのファイルの同期ができるサービスの一つ、dropboxを利用しているが,Macでいつまでも同期が完了しない原因を特定した。犯人は古いKeynoteのファイルだった。

現象としては、dropboxがindexファイルを作成していて、それがいつまでたっても終わらないというものであった。そのうち終わるだろうとたかをくくっていたが、1ヶ月以上たってもおわらない。

幸い、dropboxで同期が終わっていないファイルや、そのファイルを含むフォルダには、その旨を示すバッチがつく。それを目印に探ってみると、いずれも古いKeynoteでつくったファイルだった。しかも、それらはいずれもKeynoteで開けることすらできず、ファイルが壊れている旨表示される。また、あいにくTimeMachineのバックアップファイルも今年の6月からという比較的新しいファイルからしか残してなかったため,以前と比べてファイル容量が小さくなったなど,ファイルが壊れているかどうかの目安の情報も手に入らなかった。

試しに同期できないファイルについて、パッケージの内容を表示してみた。そうしたところ、いくつかの構成ファイルで、所有者がrootになっており、使っていたユーザーアカウントでは開けない状態になっていることが判明した。

そこで、sudo chown -R kuono * とおまじないをかけ、所有者を変更。これで新しいkeynoteでもそれらのファイルを開けられることを確認し、しばらく放っておいたところ、dropboxでも同期が完了した。めでたし、めでたし。ちなみに、-R とは、再帰的に子フォルダの中のファイルもchownを適用するためのオプションである。

以上、自分の覚え書きとして。

[IT]イメージのスキャンその後

昨年末,Time Machine 用ディスクのバックアップをとる話を掲載したが,その時によくわからないままやっていたイメージのスキャンの謎が判明した。

イメージのスキャンの実体は,コマンドの asr ,Apple Software Restore の イメージスキャンという機能とのこと。man コマンドで説明を見てみたら,こんなことが書いてあった(多少意訳あり):

与えられた(ディスク)イメージ上にあるデータのチェックサムを計算し,そのディスクイメージに計算結果を追記する。この計算結果は,復元が正しく行われたか否かの検証に使われるとともに,マルチキャスティングの場合にディスクイメージが順番通りに並んでいるかどうか,あるいはファイルが順番通りに再書き込みされたか否かの検証にも使われる。イメージの並び直しが必要である場合,スキャンされるディスクイメージと同容量の空きスペースが必要である。

なるほど,スキャンをするというと単にデータを読み取っているだけという意味に解釈していたんですが,書き込みの準備作業をしていたんですね。

でもだとしたら,復元の手順が複雑にならないよう,復元の指示一発でスキャンと復元をしてくれたらいいとも思うのですけど…。

[IT]クラウドの世界

先日よりDropBoxというサービスを使い始めた。複数のコンピュータ間でファイルの同期をネットワーク経由でとってくれるサービスで,Mac OS XやWindows, Linuxの間で一貫性を保ってくれる,大変便利なものだ。年間1万円くらいの費用はかかるが,それくらいの価値はあると思う。

Macをずっと使ってきたので,Apple社が提供している同じようなサービスの MobileMe を本来ならば使いたい所だが,今の所,DropBoxのほうが,使いやすい。DropBoxのほうが,リアルタイム性が高く,一つのパソコンでのファイルの変更が早く他のパソコンに反映される。

MobileMeのいいところはファイルだけでなく,コンタクトリスト(連絡先)データや予定データを共有できる所だが,異なるOSの間で同期をとっていると,整合性がとれない場合も出てくるようだ。この点,連絡先の利用はMac または iPhone のみ,予定データはGoogleカレンダーを中心にMacやWindowsに展開という対応の方が齟齬がすくなさそうなので,そうしている。

ITクラウドなんて,自分には縁のない世界だと思っていたが,データをネットワークの向こう側においておくという点では,すっかりはまっている。セキュリティの確保という点でまだ甘いという問題はあるが,いずれ解決されていくのだろう。