民主党役員人事選出できず

大方の予想を裏切って,民主党の代表に鳩山氏が三選された。筆者の見る限り,4人の代表の中では最悪の結果であり,菅氏が最も次期首相に近いといっていた 者としては読みを外したということである。だがどう落ち着くのだろうか。鳩山氏がまず選んだのが幹事長に中野氏である。代表が決まった時点で落胆した人が 多かったようだが,この起用に民主党内が一斉に反発し,あるいは嘆いている。中には離党をほのめかす若手も多い。

中野氏の起用の論理(というよりは心情)と手順は自民党での幹部選出の方法とさほど変わりがなかった。つまり,ボスに貢献したという理由で選ばれたのだ。 民主党の議員らの動向をメールマガジンやホームページなどでチェックしていると,相当反発が大きいようで,この人事はご破算になる可能性もある。これが自 民党なら,意図的なスキャンダルのリークで中野・鳩山氏とも政治生命を断たれそうだが,若い民主党の出来事であるからさすがにそこまではいかないと予想す る。つまり中野氏の辞退と,幹事長への若手—新しい民主党になってから当選した,古い党の枠組みに属さない世代—の起用で決着が付くのではない か。

だが,10月末の補選—あるいは小泉改革頓挫びっく り箱解散があるかもしれない—にすら勝てそうも無いなというのが率直な感想である。いっそ,補選惨敗をきっかけに再度代表選をやるのがいいかもしれな い。政治改革,特に政権交代のための選挙戦略と,官僚支配の打破については民主党にはシナリオがあるようだから,鳩山氏以外なら次の総選挙で勝てるかなと 思う。横路氏と野田氏はそれぞれハト派,タカ派のイメージがややつよいので,全般的な支持を得るのは難しいだろうなとも思うのだが。