[日誌]自律人支援は爽快

先日,診断士仲間の研究会,あいち・食の安全研究会で会社見学と社長さんとのディスカッションに参加した。社長さんは30代,最近代表取締役に就任したばかりということで,どんどんいろんなことを吸収したい,会社を新しい時代に対応させたいと,案内や質疑応答に大変熱心であった。次の予定のあった小生も思わず時間を忘れてのめりこんでしまい,さまざまな問題や対応策のアイディアについてやりとりをし,後ろ髪引かれる思いで中座をさせていただいた。

もちろん,たった1回の訪問で,唯一の正解というコンサルティングプランができるわけではない。社長さんからのヒアリングだけでは,社長さんの視点からしか現状や問題を把握できない。人間に完全無欠は無いから,他の役員の方や従業員,お客さんからの情報収集も欠かせない。

しかし,現状はどうであれ,前向きの社長さんと話をすると,大変気持ちのよいものであるし,応援もしたくなる。土地の値段が上がったらとか,政治が変わったらとか,石油が値下がりしたらとか,自分では変えようの無いものが変わることを望んで動こうとしない場合はまたそれはそれで,自分が変われば会社も変わるという気づきを得てもらえば大々的に会社が変わるということもあるが,得心をしてもらうのにこちらもエネルギーを消耗する。そのステップが省ける場合,問題のありかや,対応策がありそうなリソースのヒントを出すことで自発的に動いてもらえるだけ,スピードも速い。

社長さんだけでなく,自律する生き方をする覚悟のある人たちの応援は,かくも爽快。