[日記]総選挙終わる

総選挙が終わった。まだ最終結果は出ていないが,自民党の敗退,民主党の躍進の結果は誰の目にも明らかだ。選挙権も無い中高生の頃から,政権交代を訴える社民連を創設し,現在の二大政党時代をつくりあげてきた江田参議院議長,管民主党代表代行らに注目してきた者としては,やはり感慨深い。

とはいえ,日本の政治改革はこれからが正念場であり,大勝した後の民主党の政権運営はいくつもの不安材料を抱えている。明治維新の時のように,政権奪取前後で大きく政策を変えることもあり得ると思う。

また,政府関係組織で仕事をしている身分としては今後の予算配分の見直しや公務員改革,行政改革についても気になるところではある。

が,しかし,必要な政策は残るであろうし,これで日本が将来の希望を見いだせるようになるのなら,ぜひこういった見直し,改革は進めてもらいたいと思う。たとえそれが自分の環境に直接影響があるとしてもだ。

個人的には,今回の選挙結果そのものについては結果が見えていた与野党の議席配分よりも,むしろ二つのことに注目していた。一つは最高裁判所裁判官の国民審査結果,もう一つは二つの宗教政党の議席数の行方である。

普段は無風で終わることの多い国民審査だが,今回は一票の格差についての議論が、国民審査結果に少なからず影響を与えようとしているように感じた。格差を容認した裁判官と反対意見を表明した裁判官に対する評価で有意差が認められるほどの結果になるのか,注目している。

もう一つは,公明党と幸福実現党の議席数の行方だ。都市型政党の公明党と農村型政党の自民党という組合せの連立与党だったが,自民党の延命に公明党が手を貸してきたということについて,一般的にはどのような評価をしているかという点に興味がある。また,幸福実現党については何がしたいかということが今ひとつ見えず,一方で非常に特異な政治宣伝を行ってきたことから,どれくらいの人がそのような外観上の派手さに惹かれるのかという点に興味がある。特に,後者については日本の国民の民度を測る指標のようなものなのかなと感じている。