少年犯罪実名報道書籍出版差し止め却下

少年犯罪を扱った書籍で,少年の実名をあらわにした書籍の出版差し止め請求が裁判所に却下されたとのこと。実名報道にどれだけ意味があるのだろう。名前を知ることがその少年や犯罪をより深く理解することの一助となるという理屈らしい。しかし,少年犯罪に関する報道で報道の自由を述べ立てることについては,社会は犯罪を犯した未成年の少年の更生をまずははかるべきという一般的な合意と比べると,バランスを欠いた判断なのではと感ずる。