[読書]遅ればせながらワンちゃんを読んだ

芥川賞受賞で話題になるずっと前にNHKのラジオ番組で出演していて気になっていた楊逸さんの単行本二冊を最近Amazonで取り寄せておいたのだが,修理から帰ってきたパソコンのデータ復元の時間を利用してまずは「ワンちゃん」と,併録されている「老処女」を読んでみた。

中国の事情やその変化も実感できるし,いるいるこんな人,とか,わかるわかるその気持ち,とか,共感できるところが多くて楽しめた。在日日本人を自称する私としては,中国人から見た日本人や日本社会に対する違和感から始まるいろんな複雑な感情は,よく海外出張から帰ってきた時などに強烈に味わっているものだ。両作とも主人公(?)は中年期にさしかかった女性で,異性関係にはめぐまれない。まわりからは強く生きていると思われるような行動をとっているけれど,実際には傷つきつつなんとか生きている。その日常や気持ちを流暢な日本語でさらっと書いてある。外国で暮らすことで感じる生きにくさとしてではなく,あくまでまわりの人たちの行動や言動から起こる気持ちの起伏という視点で書かれていることも,ひっかかりなく読めた理由の一つだろう。

楽しめたのはいいのだが,はたと困った。中国人の知人との共通の話題にと思って読んだのだが,こんな話題は取扱いが難しい。さて,どうするかな?

野村の「眼」

一昨晩は外出から戻った後に咳がひどくなり,夜中に牛乳を飲んだりメンタムや経皮鎮痛・消炎剤をのどあたりにぬってみたりしながら寝付けず,明け方まで咳き込んでいた。最後には本を読んで気を紛らわすことにした。幸い夜中でも気温は低くなく,本を読む体制で床についていてもそれほど気分が悪化することは無い。

読んでいたのは『野村の「眼」 弱者の戦い』。プロ野球楽天監督の野村克也氏が最近出版したものを大学の図書館で見つけ,借りてきたもの。元プロ選手,プロ野球監督としての「リーダーの条件や組織論,情報戦略」について,現役,引退を問わず,選手や監督を素材として自分の考えを語っている。

血液型と選手論,監督論を結びつけた部分だけはひどいものだと思ったが,その他紹介されている経験談,分析は,なるほどと納得できたりその通りと共感できる内容ばかりだった。

なかでも印象に残ったのは,長い選手生活の中で,野球論を何度も繰り返し,同僚・知人らと戦わせてきていることだった。若い頃,コミュニケーションを忌避しがちだった私にとっては,惜しいことをしたなと思わされる体験談である。また,昨今の企業倫理,正確には企業経営者幹部倫理を根本問題とした企業不祥事を防ぐ上で,技術論,あるべき論を組織内の人員同士が語り合うことは大切な規範遵守意識浸透の手段の一つともなろう。

ようやく世が明けた頃に就寝。目覚めたのが昼頃で,なんとか咳はおさまったが,あいかわらず炎症はおさまっていないようで,結局終日声が出なかった。もっとも,それにきづいたのは,夕刻ようやく近所に買い物に行って,お礼を言おうとしてささやき声しか出なかったときなのだが。

[読書]販促・集客・儲けのネタ帖

販促・集客・儲けのネタ帖を読んでみた。イベントや集客方法の参考になるかなと思ってあまり中身を読まずに買ってきたのだが,書かれているのは事前準備として商品コンセプトの組み立て方の解説とデザイン等の考え方,メインディッシュとしてちらしや名刺,DMなど売れるツールの作り方について解説。

実際に自分の名刺を本書で勧められている方法で作成してみたが,確かにありきたりの名刺よりは注目してもらえる。

著者は印刷関連会社でのアルバイト体験を出発点とし,販促企画の総合的なコンサルティングをしている。なんでも自分でやってみようという自営業者さんには販促物の工夫を考える出発点として役立つだろう。