貴州省貴陽市第一印象

中国・貴州省・貴陽市にやってきた。まだ到着して二時間半ほどしか経過していない—空港では貴州省政府のかなり偉い人が夜の11:00に到着する飛行機を待っていてくださり,わざわざあいさつをしてくださった。恐縮しきりである—が,まずは第一印象を記しておこう。

貴州省は中国でももっとも貧しい地区の一つで,実際,市内を通行しても,街路灯の他についている照明が少なく,やや暗い感じがする。建物は空港近辺こそ平屋が多いものの,町中では10階建て以上の建物,居住用からオフィス用とと思わしきものまでがそこかしこに見られ,建物の密集度もかなりあり,名古屋であれば空港線を走っているような感じだった。当然,空港からホテルまでの経路にもよるだろうが,ともかく留学していた1987〜88年の南京に比べたら,明るさも建物の高さも走っている車の量も雲泥の差だ。

貴州の人々の言葉はなんとか聞き取れる。巻き舌がないのと四声が北京官話のそれと違うので,気を抜いていると,何を話しているのかわからなくなることがあるが,普通語の知識があれば,なんとかなりそう。言語というものはおもしろいもので,発音やイントネーションは,方言同士にだいたい法則性があるように思う。だから,基本となる言葉を一つ知っていれば,話せなくても聞き取ることはできるようになる。1週間もこちらにいれば,ある程度真似できるようになるだろうと,豪州での経験から予測している。もっとも,今回の出張は自費で来ているので,当地は実質3日間の滞在で,聞き取るのに慣れる頃に帰国予定。

人々はあたりが柔らかい。前述の貴州省政府の行政官,ホテルまで送ってくれた知人の知人,ホテルのフロントの女性など,地方らしい温かみを感じさせるふるまい,態度であった。途中,経由してきた上海でも,空港で怒鳴り散らしている利用客もいたものの,自動チェックイン機の担当職員,機内の職員,空港内の書店店員の態度,ふるまいも,以前の中国なら必ず感じた高圧的な雰囲気や冷たさは感じられなかった。

明日以降,当地の企業経営者・消費者へのインタビューや,大規模展示会の参観をこなす予定。無事,FacebookやTwitterも外出先でもホテルでもつなげる方法が確保できた。次回は,もう少し実務的な報告をしたい。

2012/04/15 の魚野のつぶやき

20年以上勉強している言語の基礎テストを単純に受けてもつまらないので,裏にビジネス英語講座を流しながら受けた。[中国語力測定テスト2012(基礎編)]あなたの得点は150点/150点、順位は1位/7271人中です。 #china_test http://t.co/DqqmvYbf

posted at 22:43:16

語彙・表現は満点だったが,読解は平均以下。学習教材が会話中心だったからなぁ。[中国語力測定テスト2012(応用編)]あなたの得点は80点/100点、順位は1099位/4475人中です。 #china_test http://t.co/DqqmvYbf

posted at 22:50:26

社交ネットワーク

何のことかというと,中国語でソーシャルネットワークの意味(中国語表記だと,社交网络)。このほうが,意味がわかりやすいよね。

蟻族

蚁族(蟻族):特に80年代以降に生まれた大卒で,収入が低い層をいう。こうした層は一定地域に集まって生活しており,蟻族と呼ばれている。

中国では住宅価格が急上昇している一方で,結婚するには住宅を所有していなければという意識が強まっており,特に若い世代を中心に,住宅購入熱が高い。

ところが,リーマン・ショックで一時的に景気が減速したことや,そもそも大学を卒業した時点でエリートとして管理職についていた人たちがマネジメント能力を鍛えていないために会社のお荷物と化した社会主義経済時代の記憶や労働集約型の企業が依然多いから,大学卒業生の就職が厳しい。

中国語の投稿

当サイトで使用しているCMSシステムWordPressには様々な機能拡張用プラグインが存在するが,多言語ページを実現するWPMLもその一つ。

このページはWPMLを使用して実現している。

質量

質量:品質のこと。

餃子事件の報道の中に,中国の王勇・国家質量監督検験検疫総局長の名前が出てきた。質量は品質,検験は検査・実験の意味で,この職位は中国国内外向け製品の品質保証を監督する部署の責任者ということだ。

日本では品質というと,性能・機能の高さだとか,デザインのよさといったことが思い浮かぶが,ものづくりの世界でいう品質は,顧客の要求する需要の三要素の要求水準を満たすこととされている。需要の三要素とは,狭い意味の品質(Q),コスト(C),納期(D)の三つである。納期には,必要な期日に必要な数量を間に合わせるという意味が含まれているので,Qualityを質量と訳す中国語の方が,質と量の二要素を含んでいるだけ含蓄が深いとも言える。

新三国"穿越"

中国の大河ドラマ「三国志」が中国国内で話題になっている。中国はおろか,漢字文化圏では知っている人も多い「三国志」,今まで何度も各国で映画化され,テレビどらまも放映されてきた。私が中国に興味を持つきっかけとなったのも,かつてNHKが放映した人形劇・三国志だ。中国で三度目だというテレビドラマ「三国志」,そのつくりが雑だと国内で批判が挙がっているようだ。

中国でももちろん人気の三国志,現在ゴールデンアワーにテレビで放映されている。ところが,放映され始めてから俳優がどうのこうのとか,作りが雑だとか,批判が結構多い。

つくりが雑だというのは,例えば時代劇であるのに草原に「空き瓶」が転がっているのが画面の隅に写っていたり,有名な赤兎馬(董卓が味方に引き入れるために呂布に与えたという名馬)の胴に,アルファベットのマークが入っていたり,あるいは,出演者が吟じる漢詩が,時代が下った唐代のものだったりといったことが指摘されている。実におおらか。

もっとも,日本のテレビ制作の現場でも,60年代,70年代は似たようなことはたくさんある。有名な水戸黄門でも,背景に電線が写っていたなんてこともあるそうだし,研究者が多い江戸時代を対象にしたドラマは,時代考証がいいかげんだと批判を受けたことも多い。遠山の金さんや銭形平次など定番ものの間違い指摘は,それだけで娯楽番組となったりする。

今回の三国志の製作者は,大筋は正しく,細かいところは大胆に挑戦との方針のようで,桃園の義をおもいきり短い時間の描写にしてしまった一方で,貂蝉の描写を長くとったりと,ずいぶん冒険をしているようだ。そんな三国志を批判した言葉が冒頭の,新三国「穿越」。あえて意訳すれば,やりすぎ新三国志といったところ。

矢場町近辺にて

午後から,久屋大通で開かれていた中国春節祭りに知人とでかけてきました。流石に雪はふらなかったとはいえ,今日は結構寒かったのですが,人出はすごかった。知立の山車文楽とからくりとか,雑技とか,催し物も面白かったです。

いろいろ収穫がありましたが,中国銀行の名古屋支店ができ,名古屋でも銀聯カードをつくることができるようになったとのこと。中国に旅行や出張の予定がある方は,口座をつくっておくと便利だと思いますよ。

他にはイーサネットケーブルを買ったり,アジアン雑貨店の閉店セールを覗いたり,粉ミルクの相場を調べてみたり。何をしていたかというと,街中を歩きながら,中国語の勉強を二時間ほどしてきたのです。

海角7号を見てきた

知人と海角7号を見てきた。台湾で,好成績を収めたという映画だ。なんでも台湾映画としては,台湾での興行収入第一位とか。日本人も多数出演しており,日本と縁の深い地域でつくられた映画として,日本統治時代に関わるエピソードをからめたり,日本人や日本経済との関わりを入れ込むなど,なるほどなと思う。

映画の内容自体は,努力しても報われていなかった人たちが互いにぶつかり合う中で,理解しあい,最後に…というもので,ストーリーとしては王道の類だ。ところどころ笑えるよう,泣かせるよう,スパイス的な要素も取り入れられ,後半は飽きさせない。台湾のガチャガチャ感だとか,日本や日本人への複雑な思いとか,そんなところも映像やセリフのあちこちから伝わってきて,台湾や中国に興味を持っている人ならそんなところも楽しめるだろう。個人的には日本語,台湾語,中国語の三種類が聞けるということでも楽しい時間だった。

日本人の出演者たち,ことに中国語をしゃべり,台湾で働いているという主役級は,たくさんの中国語のセリフを使いこなすのに大変だったろう。そこそこ聞ける中国語になっていて,役柄でも完璧でない中国語を話すということになっていることもあり,それほど妙な感じはなかった。一方で,長い日本語のセリフをしゃべるときは棒読みかと思わせるような違和感があった。

なぜ,この映画が興行収入一位になったのかと興味をもってみてみたが,自分なりの結論は,努力しているのにあまり報われていない人たちの姿が,国際社会の中での台湾の姿に重なることもひとつの要因かなと思った。大陸の経済発展や,それに伴なう外交圧力などにより,台湾の国際社会での地位は相対的にかなり低下してきている。自分たちは民主化だとか経済建設でこんなに努力しているのに,それほど成功している人たち(国)とちがわないのにという思いと共通点があるように思う。

もっとも,一緒に見に行った留学生はそれは違うんじゃないかという意見のようで,主にエンターテイメントとしての面白さを挙げていた。この留学生はしょっちゅう映画を見ているので,生涯でまだ10本くらいしか見ていない自分の意見よりは的確なのかもとその場では思ったが,一位の座を得るほどの秘密が何にあると考えているかは,聞きそびれてしまった。

たまには映画もいいものです。次は「泣きながら生きて」かな。