[日誌]分析と行動

未明から明方にかけて決算報告書をながめつつ診断企業の分析をかさね,数字の羅列から経営者の苦闘の跡をしのんでいた。ここのところ同じ業種の製造業の企業の診断が続いているが,過去数年の業績の推移が似かよっていているのをみると,やはり全般的な経済指標だけでは読み取れない動きがあることを実感する。

昨日は株価が随分持ち直したようだが,アメリカの不動産価格がまだ上昇する気配もなく,しばらくはどの業界も厳しいだろう。ことに,日本の実体経済への今回の金融危機の影響はこれからが本番であるから,就職活動がこれからという学生や,最近業績が振るわないという事業者はともかく早めに何かしら挑戦する心構えが大切になる。

経営や人生は終わりのないマラソンのようで,時には投げ出したくなるような理不尽なこともある。手紙という流行歌の中でうたわれているように,苦くて甘い人生,それは私たちが更に成長するために与えられた舞台であり,悩み苦しむ事が成長のきっかけとなる。他人や外界のせいにばかりするのではなく,自分達がどう変わればこの状況が乗り越えられるかを考え,とりくんでいこう。

愚痴を口にせず,笑顔で自分達が取り組むべきことを語り,自ら動いていれば,周囲には必ず応援してくれる人が現れる。